秋の風 最初のサイン


この時期は冬の準備で忙しいです。寒さをどう過ごすか考えて必要なものは購入して不必要なものは断捨離です。

先月から続いている荷物の整理と同時に寒さ対策も必須。色々やることがあるので絵の創作は少しでも時間が取れればOKかなと思いながら過ごしてます。

先月の取材やSNSでの反応だったりと、久しぶりにいい意味で自分の気の活性化を感じました。

今の断捨離作業中も手伝って、過去の思い出の扉が開き 今まで歩んできた道のりのいろんな記憶が蘇ってくることもあります。

今現在は 以前に活動した環境とは完全に離れて、全く異なる環境での活動をしてますが、これまでの過去を思い出すと1冊の本が描けるぐらいの落差の激しい歴史でした。(逆に言うと今現在が身の丈あった環境で過去のスポーツ活動が身の丈があってない環境だったとも言えます。) これから人生はまだまだ続きますが、まぁ 普通ではない稀有な道を歩んでる元スポーツ選手だなと客観視してそう思います。

その全く異なる環境の道筋を通る変化のサイン、実は過去にそのシグナルを察知したことがあります。

1996年に世界的なスポーツの祭典に参加してスポーツ活動で充実していた年です。マイアミでの経験を終え、帰国して 心身ともに自信に満ち溢れた状態で、これから所属チームでがんばっていこうと決意してた時期です。

8月か9月だったと思います。
当時所属先チームの練習場だった自然豊かな山の中の郷原での事です。あの時は確か午後練習で、終わったのが16時半頃。だいたいそのあと数選手は居残りで自主練をして帰るのが常でした。

自分もその一人でその日は2~3人残り、軽くシュート練習したりジョギングやストレッチしたりと各自15分~20分程度こなしてました。
その日はなぜか自分は一時間くらいやっていたので最後にグランドに残ったのは自分一人です。
もちろん監督コーチやスタッフ、取材メディアの人、練習観覧のお客さんも当然みなさん帰りました。(郷原は山の中なので交通の便がいいとは言えず早めに帰る人が多いです。) 

そのエリアにいたのはグランド内に1人自分、離れた管理棟内に用務員の方一人。

自主練も終わったのでグランドのすみに座ってボーっと周りの森を眺めていました。

あたりも薄暗くなりそろそろ帰ろうかなと思った時、今まで無風だったのに 急に風が吹き出したのです。

木々が揺れ 森がざわめきだした感じでした。

数十秒の間揺れる木々をぼーっと眺めてたその時です。なんらかの感覚を察知したのかはわかりませんが 頭に浮かんだワードが「ここじゃない」。

「あれ?ここじゃない」と不可思議に思いました。

数分そこに座ってじっとして風を感じてました。

普通は薄暗い森がざわめくと不気味な感じがするけど、全くそんな事はなく 逆に風が気持ちよくて居心地がいい空間でした。

そんな中 「じゃあどこ?」と思考が働き、そのワードに反応して急に不安感もでて、自分の心も森と同様にざわめきだしました。

感覚的に感じたのは「ここじゃない」というワードは(このチームでプレイするのではない)という事ではありませんでした。チームを移籍するといったそんな小さな動きではなく、大枠(このサッカー界、この業界ではない)という感覚です。

一通り大きな世界大会を経験してある程度達成した後の燃え尽き症候群的な感覚でもありません。(逆にモチベーションは↑。)

業界の未来に自分はいるのかな??という感覚でした。

「じゃあどこにいるんだろう?どこで存在するんだろう?」って漠然とした不安感に包まれながら岐路についたのを覚えています。

今思うとあの時 風が吹き、木々が揺らぎ、森がざわめきだした あの自然現象が 自分の人生の道のルート変更、「切り替え」の最初のサインだったのかなと思います。

自分はどちらかというとリアル主義なので見えないものには疎い方ですが、

あの時はスポーツでも感覚的に取り組んでいたので、動物的本能が働いて察知したのかな?と勝手に解釈してます。

なんとも不思議な出来事でした。

ちなみにスポーツ選手は感覚が研ぎ澄まされる職業なのかなと思います。人によって持っている感覚や嗅覚が違うと思うし、肉体の限界を突き詰めるプロの方はなおさら特殊な感覚が備わっていたりそこの部分が養われていくのかなと思います。
マラソン選手はあるゾーンに入ると全然きつくなくなるといわれてますし。

(あの試合は完全に最初から最後までゾーンでした。)

これからもちょこちょこ過去の経験上の出来事や感じた事を話せる範囲で載せていこうかなと思います。

人それぞれ風やサインや人生の工程も違います。何が正しいとは断言できませんが、日々の中で自分なりのサインに気づいてこれからの生活や活動のヒントにもなると思いますし、

自分は今絵を描いてるので 内面と向き合う時間も多く、昔と違った感覚に触れる事もあるのでそのようなサインをこれからも素直な心で受け取りたいなと思います。

寒くなりました。


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